その12 マンボウとトビウオ (後編)

昼寝をするマンボウ。

波を枕に気持ち良さそうだ。

泳ぎは下手だが、寝るのは上手い。

下半身が見あたらない円形の偏平体型は、

横に倒せば、いかだの如し。

プカプカ浮いて、即、就寝モード。

あり得るぞ。昼寝進化説。

 

……‥‥‥・・・・

 

どうしただろう。

トビウオに一喝されたあのマンボウ。(前編にて)

まだ波間に漂っている。気を失ったままだ。

「死んじまったのか。目を覚ませよ」

トビウオも心配になってきた。

マンボウは、水族館でも壁にぶつかって、

よく気絶をするらしい。命に別状はないさ。

その内、目を覚ますだろう。

 

……‥‥‥・・・・

 

マンボウは、英名をサン・フィッシュという。

大海原を遠く俯瞰すると、

ぽつりと浮かぶマンボウは、まさしく太陽。

その周囲を飛び回るトビウオは、

さしずめ、プラネット・アースか。

引き合う力があるらしい。

デカとチビの珍道中。

面白そうだ。